（4）工業化

　工業化の問題が残っており、それは、三民主義とデモクラシーの最終目標である、国民のより良い、より大きな人生をもたらすことを意味する。私はアメリカの生活様式を見て、常に精神的な比較をしてきた。飲料水は私にとって単に飲料水であるだけでなく、子供の遊び場は単に子供の遊び場であるだけでなく、自分の国に精神的に置き換え、想像力を持って視覚化するものである。素晴らしいウールのセーターを着た女の子と綿プリントを着た母親を見て、私は自分自身に尋ねる、中国人女性にはこうした平均的な主婦とその娘がいるだろうか、と。私はアメリカのスラムと「貧しい白人貧困層」の情景を見、ハーグ市長についても聞いたことがあるが、それでも、アメリカにはたくさんの楽しみがあるという全体的な印象を受けている。安物雑貨店は、おそらく最も貧しい主婦が購入するのに十分安いものをつくりだしている製造国の最良の指数であり、東洋人にとってこの国で最も興味深い現象である。安価な石鹸、香水、インク、鉛筆、台所用品、ランプシェードは非常に良い。すでにこの国で繁栄しているより大きな共通の生活のこれらすべてのことを、私は中国の古代の農業と手工芸の様式に織り込む必要がある。

『涙と笑いの間』の中で、私は缶詰が屋根まで満ちたコンクリートの倉庫としての天国の情景を破壊し、世界平和の永続の問題に対する物質主義的、機械的な解決策があるという誤謬について警告するために、若干の苦労をした。「ホッテントット人ごとに一杯の牛乳」が世界平和を確立するとは私は思わない。むしろ、他の精神的条件が存在しなければ、必然的に別の世界大戦をもたらすことによってそれを破壊するだろう。私は、ジャガイモの供給の方向に動物の本能によって探し求める二足歩行動物としての人間の見方に抗議した。これはアメリカ人に向けられており、それはすべて強調の問いであった。

　中国にとっては、他のところを強調しなければならない。アメリカはあまりにも多くの物質的進歩を持っており、中国はほとんど何も持っていない。普通の人々の生活水準を上げることについての私の論説が中国への言及と解釈されるならば、私はむしろそれらを取り戻し、中国での生活水準を上げるために最大級の声で説教をしたい。これは私が中国に旅した時にしたことであり、唯物論的な預言者に見えたほどである。私は、すべての悪にもかかわらず、工業化が来なければならず、この手工芸品の時代は終わらなければならないと言った。私は、中国の罪は汚れではなく、貧困であり、汚れは道徳的な問題ではなく、上下水道やエナメル浴槽の一つであると私は言った。中国の兵士がシャワー浴室を持つことができた時、彼らがどんなにそれを愛したことか！　ロバート・リム博士によって、彼らのためにほこりまみれの制服に蒸気をあててシラミを除去したことを、彼らがどんなに愛したことか！　彼らは井戸水の消毒をどれほどに感謝していたことか！

　私が中国を旅した時、これらの経済的問題が私を苦しめた。中国の豊かな南東の海岸で育った私は、内陸部の人々がとても貧しいことを知らなかった。中国の通りが私には馴染みが深かったが、アメリカから新たに戻った後に、私は精神的に比較するのを抑えることができなかった。田園地帯が南東のレベルに近づいた豊かな湖南省に到着した時、私ははっきりとした安堵感を感じた。私は公衆衛生状況、人々の衣服、避難所を恥じている。ルーズヴェルト大統領は、アメリカ国民の三分の一が住宅不足でろくに食べていないと言った。彼が意味しているのは、エナメル浴槽を持っていないことだと私は判断しましたが、世界に2,500万あるうち、2,250万がアメリカにあると私は理解している。一家族4人で計算すると、エナメル加工された浴槽のない1,100万のアメリカ人家族がいる。私の統計は間違っているかもしれないが、まあ、そんなところである。

　中国に帰って、私はアメリカでは見られないものを見た――農民とその妻たちはどこでも、色あせた青色のガウンの上に新しい深い青色の継あてが貼られた服を着ていた。私はそれが中国では恥ずべきことではなく、国民の伝統によって故意に美徳として奨励されていることを知っていた。きめの粗い綾織りで作られた強い天然手織りの綿は、長持ちした。それを捨てることは罰当たりであり、若干の継あてをすることによってさらに3年使うことができた。私は農夫が私がまだ幼年期からそれを身に着けているのを見ており、修理された衣服はいまだに清潔に保たれていたため（妻たちがそれに気をつけていた）、アメリカ人のように驚いたり衝撃を受けたりしなかった。まだ中国が十分な綿花を生産していれば、農家が2〜3年ごとに新しいガウンを購入するのに十分安くなるだろう。

　それはすべて、生産の増加の問題である。国民は、最新の機械で生産量を15倍から20倍に増やすことができる。電力がなく、油圧機械もディーゼルエンジンもなければ、何も言うべきことはなく、中国は肩に負担をかけ続け、彫刻された象牙と燃えているしろめ製の石油ランプに満足することができる。しかし、電力がここにあり、機械がここにあるのに、生産性の向上を否定するのは罪だろう。私は中国人が松明の代わりに懐中電灯を使用し、中国人女性が水牛の角の櫛の代わりにルーサイトの櫛を使用すること、さらには、頭痛のためにアスピリンを、マラリアのためにキニーネやアタブリンを摂取することさえ知っている。もし中国がこれらのものを生産しなければ、海外からそれらを購入し、とにかく使うしかないだろう。産業時代を迎えようではないか。

　国民党は、中国の理想を表すために、「裕福で、強力で、平和で、幸福な国」という意味の言葉「富強康楽」を常に使用している。私の考えはこうである。ナショナリズム（民族主義）、デモクラシー（民権主義）、そしてより良い生活（民生主義）の「三原則」である三民主義は、この国がまさにこの世代の中に置かれるという夢であり、我らが国民がより良い衣服を与えられ、より良い食事をし、より良い住宅を供給され、より良い交通手段を持ち、そして孫逸仙博士が付け加えたように、より良い娯楽と快楽を享受する夢である。これら四つ――衣、食、住、行――は物質的な目的である。それらは人々のための新しくて修理されていない衣類を意味する。明るい緑色、または赤色の刈り込みと白いカーテンのレンガ造りのコテージ。農家のための肉、きれいな広い通り、美しい橋、そして長い自動車高速道路とその土地の幅にまたがる鉄道。これは熱狂的な何かである。

　私は、三民主義の三原則であるナショナリズム、デモクラシー、国民の生活を信じており、最後の一つは国民党の教義の真の目標である。ナショナリズムの原則（民族主義）は身体の血のようなものである。デモクラシーの原則（民権主義）は内臓のようなものであり、それがなければ身体は適切に機能せず、それ自体から無駄や毒を取り除くことができない。だが、国民生活の原則（民生主義）は、ハリのある肌、頬の赤い色、眼の光沢、そして弾むようなステップによって示されるように、健康そのものである。これが最終目標である。健康という目標、それは、幸せな土地に住む幸せな国民という目標である。この展望をもたらしてくれるのがどの党派なのかということについては、私は全く気にしていない。

　重慶の新聞や床屋談義は、戦後の工業化計画の議論を巻き起こしている。私はまだそれらを習得していない。しかし私は、計画経済と民間企業との間にバランスがあるという明確な一般的印象を得た。確かに全体プログラムは国家が計画しなければならない。中国は、この国家再建期に失うべき時間がないのであって、無駄な間違いを引き起こし、何十年もかかるであろう自由企業の無計画な発展を待つ余裕はない。民間企業による消費財や軽工業の生産が促進される一方、国防に必要な基本的な通信、資源、重工業は国家によって計画され、国有であることは確かである。補助的な供給ラインが地元企業に委ねられる一方、主要な鉄道システムと主要な水輸送ラインは政府によって行われる。一般的に、農業生産、蒸気力と電力、基本的な鉱物資源、通信の発達は製造に先行する。蒋主席は、戦後、軍事の軍を産業の軍に変えると述べた。技術者と機械整備士の訓練は非常に大きな問題であり、農業、医学、工学の中国人学生は、政府の大学で奨学金を受け、実際に訓練を受けている。哲学と文学は第三番手に落ち、中国の大学生は誰もが銀行と工学を選ぶようである。

　外国の支援が必要とされており、熱望させている。しかし、もし融資が行われるとすれば、主に政府と銀行にする必要がある。外国資本を引きつけるために、中国政府は安全保障のための譲歩をしなければならない。それと同時に、治外法権の時代を過ぎて、外国企業は中国の管轄下に入り、外国人のビジネスマンは新しい心理と新しい物事のありさまに自分自身を調整しなければならない。重慶の幾人かの外国人は、依然として宣教師のように話し、ウィスキーを渇望している。古い中国の態度が早くなくなればなくなるほど、中国と外国の協力のためには良い。

　中国政府とアメリカ政府の間で、確かにしまい込まれ保管されている時代遅れの膨大なアメリカの弾薬と軍用機材を吸収するための、また、停戦後の最初の3カ月間の戦争生産を吸収するための交渉が、今、進められるべきである。また、停戦日が来る前に、停戦の時にまだ残っている日本の軍艦、潜水艦、商船、造船所、製鉄所、飛行機工場の保全と引き渡しを、中国は今や明確に定めなければならない。連合国が日本から奪い取ろうとしているそれらは、中国の計り知れない損失の賠償の一環である。日本が多くの現金を残しておくことは考えられず、敵の資産はより良い建設的な目的のために処分することはできない。

　私が書いているように、目を閉じて眠りにつき、年老いたリップ・ヴァン・ウィンクルのように25年後に目を覚まし、中国がどのように見えるかを私は見たい。それは、私がそれについてあまり深く考える勇気がないほど、熱狂的に幸せな情景になるだろう...。だが、私は目を覚まして国の再建と自己変革のドラマを目に焼きつけ、ショーを見逃さないようにしたい。おそらく、目を覚ましている方が良いだろう。

　私は今、完全に目覚めている。私の心の眼には、穀物の豊作の祝祭の前に、国民が長い徹夜の祈祷を続けてきたように見える。夜は長くて奇妙で、運命的な兆候で満ちており、一年中、人々の期待と無言の願望と祈りで緊張していた。大地の神と穀物の豊作に捧げられた祝祭の前夜に、雷雨に襲われ、人々は急いで野原から穀物に集まった。空が暗くなり、山頂の雲が集まって厚くなり、汗と人間の労働の果実を破壊すると脅した。

　素晴らしい日の前に、農民たちは一晩中、見守っていた。生贄が用意され、汚れなき雄牛とラムがすべて祭壇の上に捧げられ、香料の香りが三脚台から立ち昇る。嵐のために涙と悲しみがあり、飢えと死に取りつかれる恐ろしさがある。しかし、歩哨が見守っていた夜を着実に経て、鐘とドラムが鳴り、ロウソクは明るく燃え続けた。嵐にもかかわらず、国民は希望を失っておらず、儀式や犠牲を惜しみなく受けている。彼らは昔からの古代の祖先から伝えられた歌を歌う。

　　　草や薮木を消し去り、大地が耕されて開拓される。大勢で並んで開墾する、ある者は沼地で、ある者は畦道で。

　　　主と長男がいて、若い息子たちにすべての子供たちがいて、力持ちもいれば雇われた下僕もいる。

　　　運ばれてきた食べ物を食べる物音はどのように響き渡るのか？　夫は妻たちのことを愛情深く考えており、妻は夫に寄り添っている。迅速な耕作によって、彼らは南部の土地で働くことになった。

　　　様々な種類の穀物を蒔く、それぞれの種子には生命の根源が宿っている。旺盛に芽を吹き、栄養が与えられて茎が長く成長する。豊かに実っているのは若い穀物であり、雑草はその中にかき消される。

　　　さあ、収穫の時だ。穀物は畑に無数に満ち、万億兆と積もっている。酒と甘酒を男女の祖先に捧げ、すべての儀式を提供する。

香気があふれ、国家の栄光が高まる。胡椒のような香り、これこそ長寿の安心。

この豊かさが存在するのはここだけではない、今だけではない、昔からそうだったのだ*。

　今や、夜は穏やかになり、嵐は過ぎ去った。鐘とドラムが鳴り、祈祷官は去った。夜が深まるにつれ、ロウソクは短くなり、怠け者と小心者のうちの何人かは眠りについた。しかし、目を覚ましている人にとっては、空は素晴らしく美しく、空気は新しい日の到来の興奮で緊張している。彼らは新しい実り多き労働に備えており、一瞬の休息もとれないのは、その年の豊作の量に大きく関係するからである。何人かは、一見眠っているように見えるがそうではなく、時間が過ぎ去るのを忍耐強く待っているのだ。

　暗闇の中で、何人かの歩哨は嵐の下で、そして今は星空の下で、運命的な兆候を見て、流星群に疑問を抱く。天空の永遠の運行の謎と夜の厳粛な壮大さは、あまりにも多くのものを秘めている。彼らは鋭い目を保つために一晩中立っており、槍を枕にして鎧の中で寝て夜明けを待つ。彼らは黒い地平線から飛び出してくる光の断続的な層に興味を抱き、耳をすませば、夜の漆黒の沈黙を打ち破る奇妙な音を空気中に聴くかもしれない。

　時は近づく。それは五番目の見張りである。歩哨たちはすぐに任務から解放され、長い夜の寝ずの番は終わりを告げるだろう。森の中の光はすでにその色合いを変え、淡い輝きは東の空を染めている。ロウソクは消され、夜の見張りたちは、長く荘厳な行進で夜明けを歓迎する丘の頂上に向かっていく。実り豊かな穀物の祭典が始まる。大きな歓喜とお祭り騒ぎと歌を歌う姿。重慶の娘たちは赤い寝間着を着て、兵士とともに通りで踊る。その兵士たちは、脅かされていた夜に嵐の中に立っていた兵士である。長い見張りが終わりを告げ、日中がやってきた。夜は二度と来ないだろう。国民の徹夜の祈祷は過ぎ去ったのだ。